仏事のあれこれお盆 ――「私が帰る」日
亡き人が帰ってくる日、ではなく
お盆というと、「ご先祖の霊が帰ってくる日」「迎え火や送り火でお迎えし、お送りする日」というイメージをお持ちの方が多いかもしれません。しかし浄土真宗では、亡くなられた方は阿弥陀さまのお働きによって、すでにお浄土に往生され、仏さまとなっておられると受けとめます。一年に一度だけ帰ってこられるのではなく、いつでも私たちのそばにあって、はたらきかけてくださっているのです。
では、真宗にとってお盆とは何か。それは、亡き人が帰ってくる日ではなく、私が亡き人のもとへと帰る日なのではないでしょうか。
生かされている身に立ち返る
私たちは、数えきれないご縁に支えられ、生かされている身です。にもかかわらず、日々の暮らしのなかでは、ついつい自分ひとりの力で生きているかのように思い込んでしまいます。
そんな私たちが、亡き方を偲び、その方の生涯や遺してくださった思いに触れるとき、気づかされます。この私は、生かされてきた身であり、これからも生かされていく身なのだ、と。
お盆とは、その自覚に立ち返る時だと私は受け止めています。亡き方をご縁として、仏さまの教えのもとへ、いのちの事実のもとへ、私自身が帰らせていただく時なのでしょう。
真宗大谷派では、お盆を「歓喜会(かんぎえ)」とも呼びます。亡き方との出遇い直しを通して、教えに遇う喜びをいただく――そういう意味が込められています。
正圓寺のお盆について
正圓寺のお盆参拝は、お納骨の場所ごとに日を分けてお勤めいたします。
- 納骨者(納骨壇下の引き出し)…… 8月11日(午前中)
- 納骨壇(本堂下ロッカー型)…… 8月12日(午前中)
- 納骨堂 顕龍殿(新設納骨堂ロッカー型)…… 8月13日(午前中)
各時間帯とも、お越しになった方がある程度おそろいになりましたら、合同でお勤めをいたします。お待たせする時間が長くならないよう、順次お勤めしてまいりますので、時間内にお参りください。
初盆
また、正圓寺では、忌明けの法要(基本的に三十五日、ご希望により四十九日でもお勤めしています)を終えられてから初めて迎えるお盆を「初盆」としております。初盆の法要は、8月12日から14日にかけて、15分ほどのお勤めをいたします。日程は事前におはがきにてご案内しておりますので、ご確認ください。ご案内した日時のご都合が悪い場合は変更も可能ですので、どうぞお気軽にお申し出ください。
むすびに
お盆は、悲しみを消し去るための行事ではありません。亡き方のもとへ帰り、その方が今も私に呼びかけてくださっている声に、静かに耳を傾けるひとときです。ご家族おそろいで、どうぞお参りください。
みなさまのお越しを、心よりお待ちしております。